すでに飽和点と言われていますが、その一方で「小売りの5%に過ぎない売り上げ」とセブン・イレブンの見解。
売り上げ2位のローソンは慎重な構えで出店攻勢は控えめとのこと。
コンビニの全体を見ると、またまた店内調理を導入しようとする企業も多く、これにより独自性を打ち出すようです(とはいえ、多くは失敗しているのですが...)。
世の中の大きな動きとして、単身者が急増し、一人一人が自らの責任が重くなってきています。
これまでの「家族」という言葉すらも希薄になっているのも事実。
店舗数が着実に増えているなか、一人であっても、世の中、非常に便利になり、いつでも購入しやすくなってきています
とはいえ、それだけではない何かふれあいと申しましょうか、それが必要なのでは・・・ このところずっと考えておりました。
そしてSNSにより、これまでの人とのつながり方、考え方が変わってきています。
村社会、つまり企業に入ることで一生安泰という幻想は、既に崩壊、家族でさえも危うく、そんななか、何が大切なのかを示唆してくれる本です。
佐々木俊尚さんが書かれた「自分でつくるセーフテイネット」
日本では「プライバシー」という言葉が言われるようになったのは、戦後、アメリカから一気に流れたデモクラシーから、と言われています。しかしそれを加速し、浸透させたのは、団地を大量に建築したことによるのかも、と思っています。これまで紙で出来た「ふすま」1枚で仕切ることで成り立っていた生活。そこにはプライバシーはある意味なく、団地というモダン建築が大量に出来たことで、壁ができ、箱のなかに人間が住むようになり、当然、プライバシーという新しい考え方も出現。そのうえ電子レンジが浸透したことで、急激に生活スタイルが変わりました。
その一方で昭和の時代は、企業は終身雇用であるのが当たり前で、転職するなどと言った選択肢が極端に少なく、そのためマイナスイメージは強いものでした。ある意味、昭和は良き時代で、極端な考えかもしれませんが、皆平等の社会主義国家と言えたのかもしれません。しかし今では、この考えが急激なスピードで崩れ落ち、陳腐化しています。
なかなかそのような現状についていけない年齢層もあり、これらつらつら考えると、誰も「人生、安泰できない」と心の奥底になんとはなく気がつきつつ、生きているのではないか、と思うのです。当然、日々の食に対する考えもじわじわと変化してくるもので、そこに新たなる食の提案、あり方がまだまだあるようにも・・・。
いろいろと書きたいことがあるのですが、まずはこの本、おすすめです。
Ikeda Eri