コンビニカフェと外食の競争、次なる相手は・・・

今、コンビニのコーヒー投入により、外食をも脅かす存在とされています。

確かに昨年の投入により、コンビニコーヒー、特にセブン・イレブンでは1日100杯出ており、カフェ化が着実に進行しております。

早く・安く・美味しくと3拍子をそろえること、これはどう考えても難しいこと。 コンビニでは、ロスの問題も考慮に入れつつ、併売商品(サンドイッチ)を見ると、実によく練られているなあ・・・と賞味期間を見ながら感嘆。その一方で、外食に目を転じると、どのように違いをだすか、今、一歩といった印象もあります。

FFはとかく本来持っている業態からか、「早く」に敏感なようで、それにあまり特化しすぎると、果たして、どこまで顧客が望んでいるのか、といった問題にもなってくるものです。行列をして、注文を受けてから早くても、お客様にとっては、並んでいるところからすでに「待たされ感」があるわけですから。

ということで、外食から見たコンビニではなく、違った視点でみると、まだまだできることがあるやも・・・と思っています。 そして多くの方々は、「コンビニが外食を食う」と言われますが、これ以外にも外食に立ちはだかるのではないか、と思える業態があります。

それが郊外型のスーパーです。 外食において、コメダコーヒーの成功事例はよく使われていますが、これはコーヒーに抽出し、それを本部から店着。希釈した状態で提供。メニューに関しても、店舗内負荷が出ないような構成になっています。

スーパーでは、ぼちぼちコーヒーをイートイン設置しているところも見かけられ、テナント誘致しています。 全国の店舗数の約半分は、イートインスペースが設置され、すでに店舗内で食べられる環境になっており、郊外にいけばいくほど、その傾向は強い。  そこで、これまでは商業施設型にすることで、郊外型でも人口を増やすべく、スーパー中心に町全体を変えていく手法が見受けられました。今後、より投資のかからない、イートインを充実させることで、郊外に住んでいる人たちが行動範囲が狭くなる高齢にも対応できるのではないか、と思っています。 朝食はスーパーのイートインで、そのままお買い物をして帰ってもらう、こういったことです。 とあるスーパーの方とこの話をしていると、「すでに自社でやっている」とのお答え。 確かにお店を見学しますと、設置されていました。

とはいえ、これまでの従来型のスーパーが行う、「物まね」ではなかなか難しいかもしれません。

コンビニに出来ないこと、朝食でなかなか導入しづらい外食、ちょうどその隙間を理解し、導入できたら、これはスーパーの生き残りのヒントになるかもしれません。

Ikeda eri