スーパーで惣菜定番と言えば、ポテトサラダ。
売上上位に君臨するため、松竹梅とパッケージの大きさを変えて販売しているのが
暗黙のルールとなっております。
調査する際、必ず購入します。
各社、違いがわかり、その開発のレベルがわかると言われているからです。
ポテトの品種を変えたり、どのスーパーも年毎に改善を手掛けています。
とはいえ、マヨネーズの酸味に尖りが気になったり、玉ねぎの匂いが残ってしまったり、ポテトのでんぷん質が残ってざらつき感があったり、これまでなかなか美味しいポテトサラダに出会ったことがありません。
記憶に鮮明に残っており、うなったのは1社のみ。
見た目は、さりげなく、何も気取っていない。グザイの構成もびっくりするほどシンプル。しかし食べた途端、涙が出てきたものです。
「すごいなあ」とため息。
お仕事でポテトサラダをずっと食べ続けているので、食べた瞬間、本来のポテトサラダの作り方を忠実に工場で再現していることがわかるのです。
素材もさることながら、作る工程が一つでも抜けるとおいしさは半減してしまいます。
妥協という言葉が全くないポテトサラダ。感嘆したものです。
ふと友人が
「池田さん、ポテトサラダっていつから家庭に浸透したのですか?」
うーん。なかなか良い質問。
ポテトサラダについて
みなさん、ポテトサラダといえばマヨネーズ。
そこでマヨネーズのK社の方に聞いてみました。
「私の会社は、まだ歴史が浅いのですよ、大正時代に創業者がアメリカでマヨネーズに出会い、日本で広めたのです」
大正時代以降に商品として、作られ、一時期、油の供給ができなくて、止まったこともあったとか。
これらを考えると、まだまだポテトサラダの歴史は浅いようです。
ポテトサラダというと、帝国ホテルが有名で、大正時代からあったそうです。とはいえあくまで高級という位置づけであり、大衆、一般化ではないです。
そこで家電、つまり冷蔵庫の普及と相まって、ポテトサラダが一般化されたかもしれません。
冷蔵庫がヒット商品となった昭和30年ごろからで、昭和40年、冷蔵庫の普及をみると約80%、家庭に浸透しているのです。食の保存が可能となり、冷たいものが一気に普及され、洋風でおしゃれで原価が比較的値ごろであるポテトサラダが同時に家庭に浸透したのでは・・・と思っています。
電子レンジも食文化大きく変えた電化製品と言われていますが、冷蔵庫も大きく文化に革命を起こしたといえます。
もう少し調べてみますが・・・
さて、ポテトサラダのあったかい話。
そのK社の方が、一生懸命、私に「ポテトサラダをおいしく食べるには、マヨネーズを少しでもあまり使わない、むしろ既存のものより半分の量で、素材の味が生きたらこれほど良いことはありません」と言われたことです。
マヨネーズ会社の方がそんなこと・・・と思われるかもしれませんが、まわりまわって考えるとこれが企業本来のあり方なのかもしれません。
お客様の立場に立って考える、これは最終、企業の繁栄につながるのだと・・・
とても勉強になりました。
IkedaEri