最近、意識調査から見ても、消費者の「賞味期限」「消費期限」への認識が変化してきているようです。
ソフトブレーン・フィールドによると
20代から60代の既婚女性
・「賞味期限」「消費期限」の違いがわかる・・・44・5%
・期限が新しい商品からとる・・・71%
・消費期限が切れていても食べる・・・91%
知識がないともいうことなく、じょうずに取捨選択しているのがわかります。
さて、賞味期限を設定するにあたって、メーカーによって違いがあります。
商品の回転が早いので、賞味期限を長く設けたり、とにかく、見た目で変化がわかると、期間を短く設定している企業もあり、まちまちです。
つらつら考えていると、「賞味期限」という言葉が存在することさえも問題があるのではないか。
廃棄の問題は大きく、ある意味、日本では神経質なほどでした。
私の考えは、売り手はもちろん、安全なものを販売する任務はありますが、
消費者にもある程度、意識してもらわないと、バランスの悪いものになるのではないか、と思っていました。
「お客様は自分の口にいれたものは自分で責任をもつ」
そういった面があって、このような期限設定が成り立つと思っています。
あまりに規制が厳しく、それによって利益が減少される。「フードバンク」という存在が言われだして、ようやく日本に定着。
着目点としては、よいのですが、下記の記事をみて、まずはここからメスが必要ではないか・・・。
食品の流通業界には賞味期限が長く残った商品を店頭に置き、期限切れが迫った商品は早めに撤去する商慣習がある。
このため菓子、即席めん、調味料、缶詰など多くの加工食品は、賞味期限が近づくとメーカーや卸業者などへ返品となってしまう。
加工食品を例に挙げると、業界全体で年間の売上高の1%余に当たる約1100億円がメーカーなどに返品され、「品質に問題がなくても、多くが廃棄されている」という。
江崎グリコ、日清食品、マルハニチロ食品、雪印メグミルクなど食品メーカー、イトーヨーカ堂、東急ストア、ファミリーマートなど食品小売業が各業界を代表してワーキングチームを作り、賞味期限の残った食品は長く店頭に置いてもらうなど商習慣を見直したり、消費者に賞味期限を正しく理解してもらう表示方法などを検討する。
衛生に関して、添加物などの安全性なども、詳しく調べ、そのうえで論議しないと、間違った情報があまりに横行しています。
ふと車のデザインの先生の言葉を思い出しました。
その先生とはとある雑誌でお仕事、ご一緒させていただいたのです。
「○○車は、むち打ちにはなるけど、死なない車作りなんです」と言われました。
人間が選択するうえで、「より良い」という選択もあるけれど、「よりまし」という観点から行動するのが一つかも。
衛生、添加物のあり方も、「より安全」と考えることが大切なのかもしれません。
Ikeda Eri